2010年03月05日
★ゼッティングの話 第3話★
隊長人間性を取り戻すための休暇中、、、。

★ゼッティングの話 第3話★ 


③セッティングの内容

☆空燃比 燃料調整
よくA/Fはいくつがいいですか?とか質問がありますが、
そんな事簡単に教えられっか!って言いつつチョットだけ。

レシプロとREで大きく変わると思っていませんが、経験的にはガソリン冷却が必要なターボ車の場合は 最も濃くて10台前半付近です。過給圧、吸気温度、負荷状態によって変化します。
高いブースト圧・高い吸気温度・加速状態は濃い目となり、低いブーストの場合は薄めのとなります。
NAでも11台に入ります。
以上は参考程度にしかなりません。その仕様や回転負荷領域で大きく変わりますので一概にはいえません。
さらに加速状態や登坂状態、減速時、始動時などさまざまな補正が必要です。

☆点火時期
 普通、燃調の後にセッティングします。高回転低負荷時は早め、レシプロなどでピストンが大きく燃焼室形状が良くないエンジンは、火炎伝播が遅い為、高回転時でも早くて濃いめにするとフィーリングが良くなります。 REもそうか?とやってみてもまったくヤバイだけ。

REはエンジンの中でも燃焼効率が良くないため点火時期でのパワーアップ・ダウンがレシプロの高性能エンジンと比較すると緩慢ですが、 先ほどの火炎伝播に時間のかかるエンジンのように安易に進めることは出来ません、移動しながらの燃焼は厄介でブローの危険度が著しいので特に慎重に行います。

レシプロエンジンでは考えられない0°付近になる事もしばしばあり、
REターボで高回転高負荷時で早い点火時期はかなりリスク があります。

 NAでは、ノックぎりぎりが最大パワーとなりますが、RENAよりレシプロNAの方がノックに対して弱いようで、一般的な理論と経験は逆です。
これも参考程度です。①と同様に点火時期をさまざまな補正で引いたり足したりします。



☆ノッッキングとデトネーションについて。

ノックにはいろいろあって、こんな感じで波形は存在します。

エンジンにダメージを及ぼすのは一番高い山の部分で
中間のちょろちょろしたもはハードなノッキングではありません。経験上ここで壊れることはありませんし実際に最近の車は、ノック補正をフルに使ってこの付近をいったりきたりしています。

セッティングツールであるノックメーターの場合、このあたりのノックをひろって数値化したりバロメーターで表したりしています。 とはいえ細かい信号も数値に出るとビビってしまうもんです。

ヘッドホンでノックを聞きながらセットするのはとても難しく、ハードノック以外はタダの雑音です。
尊敬する知り合いに、ヘッドホンつけて5速全開セットやってる超ツワモノが日本海のほうにいますが、
ベンチや、ダイナパックがあってこそ可能で、実走では助手席で聞くのも大変でしょう。
 
 ノックやデトネーションと呼ばれる早期着火、異常高圧燃焼はレシプロだけのものではなく、REでも実は良く起こっています。 濃くても壊れるロータリーはこれだと考えています。点火時期の適正化とプラグの適正化でだいぶなくなります。
RX-8やZ33でもノック補正はかなり入っていて、だれかが昔の勢いで適当に入れた点火時期はもっとえらいコンピュター様が補正して適正化しています。遅らせたほうが調子いいなんていうのはよくある事。(実は燃調もある範囲以外はエラーになっています。)




☆使用するCPU 

これにより出来ることと出来ないがあります。
Vプロ ⅰS パワーFC ロムチューンが得意なところでほかに モーテック フリーダム ハルテック レイテック eマネージなどが可能です。 

基本的にエアフロ電圧に依存しているサブコンは出来ないことが多いです。が、
その代わり、純正のいいところがほとんど使えます。



☆CANについて。

 CAN通信については2010年2月現在マツダ車ほかを導入検討中です、すでに外車全般の書き換えなどにも多く対応しています。 

当社でもE46M3やRX-8・MPV・33Zの場合はこれに属します。
昨今ネット上でフリーソフトやデーターが増えつつあり、将来仕事として成り立つのか考えさせられるところで、本格的導入には慎重になっています。

もうひとつ重要なのは走りながらの調整は不可能で、書き換え書き換えの連続作業なので、実質的に現車あわせということは不可能です。
が、そういって販売しているものも多くあります。これは微妙でなんとも表現ができません。
またCANの場合ご存知だとは思いますが、純正のリプログラムで消えてしまったり、メーカーのアフターサービスを受けられない場合があります。

いずれにせよ、基本的に先に述べたようにCANだろうがなんだろうがコンピュターだけで上がるパワーには限界があり、付いている部品以上の性能は絶対出ません。 
例えばもしデーターが氾濫してもそれは実はチューニング屋さんにとっては逆にうれしい事でもあります。チョット話が反れてしまいました。



「キャブ時代はよかった」なんて思ってたくセに今ではドップリ電子制御。

もうスグアフターでは制御不可能に?、、、。
Posted at 2010/03/05 15:01:05 | セッティング | 日記
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