ＦＣのカブリオレとリミテッドは、ほとんどＡＢＳがＮＧになります。最悪の場合でも効かなくなることは無い構造ですが、タッチが不快になり、変な音がしてそれに連動してペダルが上下する感じになったり、今回のようにオイルが漏れたりします。

もともと、この年式のＡＢＳは外したほうがサーキット走行でも人間の方が速かったので、性能面でもイマイチなのでカットします。

フィッティングと呼ばれるもので構成しますが、何をどう注文して良いのか分からない場合が多いので、当社には裏メニューとして『ＡＢＳカットプロセット』というのがあります。
プロとしたのは、プライベーターは止めたほうが良い作業だからです。
３５０００円です。

保険もＡＢＳ無しに変更しないとダメです。

エンジン交換中のFCですが、下から覗くとマスターがベロベロです。

マスターシリンダーから漏れてNGです。タンデムマスターバックで希少なアンフィニってことがわかります。
こっちの方がタッチが硬くていい感じです。
当然マスターシリンダーのインナーキットも特別ですが、ウチに在庫ありました。

これからセッティングもするので、問答無用でOHです。

アース不良と思われる配線焼けです。　
Ｆ周りのアースを取り直したり、新たにアースポイントを追加して配線も引きなおしました。

２０年も乗ればデフオイルも数十回も交換するわけで、人のやる作業なのでねじ山がダメになる事もあります。修理の方法は①ケースを変える。②ねじを修正（りコイル・ヘリサート）③何とかして直す。

で、今回は③デス。ボスを作ってパーフェクトな溶接、安くて早くて問題なし。

セッティング中に発覚したブースト不良。

プライマリーのブーストは０．６、セカンダリーからはうなぎのぼり、
この症状の原因を掴むのに費やす時間は結構掛かります。しかも連休前なのでお客さんは大勢来店するし、合間を縫って、シーケンシャルマイスターと格闘。

たぶんコレだというところでタイムアップ。明日に持ち越し。