サイドポートのケガキついでにFCとFDのエンジンの違いを、純正ポートの成り立ちから考察してみましょう。
タイミングは同じなので今回は横からの画で説明します。
ぱっと見でFDのほうがポートが上にあるのがわかります、ハウジング自体の高さは同一。そして画像では少しわかりにくいけど、ポート内に小さい突起が多いのがFCで、さらに奥行きの部分が圧倒的にFDのほうが大きいです。突起はおそらく鋳造の違いで、引いてるか押してるかの相違でしょう。
なので、単純にターボではFDのほうが吸気しやすいのでパワーもトルクも出しやすいです、低速はシーケンシャルを使うので問題ありません。一方でNAにする場合は流速が落ちるのでFCのほうが向いています、これは経験的にもそうでした。
13Bターボシリーズでは、FDよりさらに大きいポートも存在しますが、知っている人は知っているハズ。
ポートを削ることを前提とした場合でも、FCでは矢印のボルト位置がポートに近く下に拡大すると貫通していまします。過去に何度か穴あけました。
補機の決定的違いはエキセンのタイミングがギアを介しているのがFCで、FDはプーリーからダイレクトにピックアップしています。ハイチューンではFCのバックラッシュを嫌う傾向にあります。
とはいえFCエンジンベースでもダイナパックで700馬力を出したことから、あるブーストを超えるとそんなに差があるとは思いませんが、
FDのほうが楽にパワーを出せる傾向であることは確かです。
それで、この前のSPLなFCは大変な苦労をしてFDのエンジンを載せたわけです。
でも、FDが何でもいいかというとそうでもなくて、見た目でわかるように鉄の部分が多く、さらにマルチローターを踏まえた使わない
捨てボスが多いいので、乾燥重量が重いというデメリットがあります。
と、まあFDが出た18年前に感じたことを今回文章にしてみました。
で、ポートのケガキ進行中。Neoサイドです。
年内に3機も削る自信がありません。
Posted at 2011/12/08 17:38:28 |
REエンジン | 日記